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17
2013年
2013.3/31 求人難
2013.9/2 旅は、自由。
2013.11/20 秘密保護法案

2013年3月31日 求人難


おかげさまで少しずつ店舗が増えているので、当社ではほぼ恒常的に「支配人」を募集している。
平均年齢が50歳を超えていることでもわかるとおり、子育てを終えた中高年のご夫婦が多いが、最近は30代も増えている。
ミニホテルというと趣味の延長でできる仕事のように勘違いされる方も稀にいらっしゃるが、応募者の多くは何回かの転職を経験した「苦労人」が多く、二人が力を合わせ胸を張ってできる安定した仕事を渇望していらっしゃるように見える。そうした期待に応えられているかは直接確認いただくこととして、少なくとも「予断・偏見・先入観」にとらわれず、学歴や職歴ではなく人柄重視で門戸を開いているという点は我々の誇りとしているところである。
応募は断続的にあり、年間を通して面接を行い、その後「東京新木場店」での10日間ほどの研修を経て、業務の習熟を兼ねて「代行支配人」として各店舗を回っていただいている。その後、どちらかの店舗の「支配人」に着任いただくことになるのだが、すでに勤務期間が10年を超えるベテラン支配人も何組か誕生し、65歳の退年を過ぎても勤務いただいている方も増えている。興味のある方は、こちらをご覧いただき、ぜひお問い合わせいただきたい。

ところで、求人情報のページにもあるとおり、先月から本社の設計スタッフもあわせて募集している。
これまで、建物の設計については、すべて専属の設計事務所(と言っても、本社内に常駐していただいている個人事務所の所長さんひとり)にお願いしてきたのだが、コンスタントに出店できるようになり、既存店のメンテ業務も増えてきたため、ひとりでは処理しきれなくなってきたのだ。
当面はまず、この所長さんの設計業務を手伝っていただくことが仕事の中心になるが、いずれはハード全般を管理監督する責任者になっていただくことを期待している。
というのも、店舗数が増え当社の社員数は100名近くになっているが、本社スタッフは役員を含め10名足らず、誰もが幹部社員、あるいはその候補になれるような職場なのだ。
建物は、2階建てか平屋の小規模なものであり、建築雑誌に紹介されるような「作品」というわけにはいかないが、年間延べ30万人近くの人々が実際に寝泊りし、「シンプルで自由な旅」を体感いただく施設になっているのだから、その社会的意義はきわめて高い。
要するに、とても意味のある仕事、働き甲斐のある職場だと言いたいのだが、今のところ応募はゼロだ。
マスコミ報道を見ていると、就職難が叫ばれ、やり甲斐を感じられず悩んでいる転職希望者が少なくないということらしいが、当社は検討対象になっていないということなのだろうか。知名度の低い中小企業の宿命なのだろうか。そんな風にひがんでもみたくなる。

我こそは、という自信と意欲のある若い建築家からの問い合わせを待っています。


2013年9月2日 旅は、自由。


旅は、自由。

気兼ねなく、好きな時に、好きな所に行ける。
あたりまえのことのようですが、今世界中で、こんな自由に恵まれた人々がどれだけいるのでしょう。ほんの一部に違いありません。
心と体の健康、ある程度の経済的ゆとり、車社会のインフラ、個人を大切にする平和で安全な社会、これらの条件がそろわないと得られないことだからです。
50年前はどうだったのでしょう。50年後は、どうなるのでしょう。
長い長い歴史の中で、無数の人たちがあこがれ、願い、ようやく手にした夢のような時代と場所に私たちは生きています。

20年前、私たちがアメリカのMOTEL(ラブホテルではありません)を泊まり歩きながら感じたのは、そんな自由のありがたさと厳しさについてでした。
なによりも大切なことは料金を含め多くの人が分け隔てなく気軽に泊まれること、そして、いろいろな個性や違いを受け入れ、少しずつ我慢しあうことが自由を支えているのだということ。
私たちの宿には、温泉やレストランなどの施設も、ことさらのお客さま扱いもありません。使い捨てのアメニティグッズも置いていません。
しかし、1号店からペット同宿を受け入れ(一部客室のみ)、ほとんどの店舗にバリアフリールームを設け、全館禁煙にはせず、2年前からの店舗には非常用の発電機を設置してきました。どれも私たちにとっては当然で大切なこだわりなのです。

マイカー旅行者のための素泊まりのミニホテル「ファミリーロッジ旅籠屋」は、アメリカンスタイルの、シンプルなロードサイドホテルです。
1号店オープンから18年あまり、「こんな宿を待っていた」という声に支えられ、ご利用者は延べ180万人以上、41店舗に増えました。全店直営です。
ご家族4人で1室10,500円から、おふたりなら1室8,400円から。おひとりなら5,250円から。
あれこれのサービスはありませんが、それが自由に旅を楽しんでいただくための特長だと信じています。
ファミリーやご夫婦でのドライブ旅行、ひとり旅、ビジネス出張、ツーリングやサイクリング。
どうぞ、気兼ねなく、好きな時に、好きな所に。

(新聞広告用に、大真面目にコピーを書いてみました。)


2013年11月20日 秘密保護法案


今年の4月、本社の主要スタッフであったMくんが会社を離れた。
突然のことであり、引継ぎもままならなかったため、それ以降の半年間はほんとうに大変だった。
ガラス張りの小さな会社とはいえ、当人でないとわからないこともある。
出店やシステムの更新など、対外的な約束事をおろそかにするわけにもいかず、大きなストレスがかかったが、なんとか業務の停滞は避けられた。
特定の個人のスキルや記憶に頼るのではなく、情報を共有し、組織で対応できる仕組みを作らなければと痛感した次第である。
6〜7月は新店オープン準備、8月は決算作業、9月は株主総会、10月はオフィスの改装、そして新しいスタッフも増え、11月に入ってようやくひと段落である。

そんな時、日本政策学校から無料オープン講座の案内メールが届いた。
講義のテーマは、「特定秘密保護法と民主主義について」。講師は元毎日新聞記者・西山 太吉さんである。概要は、こちら
西山さん個人に関心があったので、土曜日の午後、私としては珍しく人の話しを聴きに出かけてみることにした。

日本政策学校は、 主義主張・政党を超えた自由な議論を通じて多様な民意が反映される「真の民主主義社会」を実現するために推進役となる政治リーダーを育成・輩出することを目的にしているそうで、20代と見える若い人たちも少なくなかった。受講者は100人くらいだったろうか。
還暦を過ぎた私の場合、沖縄返還交渉はリアルタイムの出来事であり、密約は半ば公然の秘密だった。西山事件のこともよく覚えている。
今の若い人には信じがたいことかもしれないが、当時、激動する政治状況は雨の日に「傘がない」ことよりも身近で切実な関心事だった。

さて、最前列に座る私の目の前に現れた西山さんはすでに80歳を過ぎ、弱々しく小さく見えた。
しかし、生の経験談はさすがに説得力があり、時折力を込める言葉には迫力がある。
1時間の講演が終わり、周囲の人たちと意見交換タイムが始まった。
密約そのものへの驚き、アメリカという国のずるさに対する批判、交渉術の巧拙などについての発言があったが、私の心の中にはもっと別の疑問が浮かんでいた。
一言で言えば、個人と組織の関係について。
どんな組織であれ、組織として機能するためには一定の規律や守るべきルールが生まれ、必然的に個人個人の価値観や思いとは矛盾が生じる。
国家は、特殊性はあるもののひとつの組織には違いなく、秘密保護の問題は両者の本質的な矛盾をどうとらえるかに関わることに違いないと思ったのである。

意見交換の時間が終わり、西山さんへの質問時間が与えられたので、私はこの疑問をそのまま投げかけてみた。
「哲学的なテーマですね」という言葉に続き、誠実に答えてもらったが、短い時間で深められるわけもない。言葉のニュアンスを感じ取り、考えるヒントだけを受け取って講座は終了した。

振り返ると、私はずっと既成の価値観の押し付けや権威に逆らってきたように思う。「個人の自由」を大切にしたいという強い思いがあり、アメリカのMOTELのような宿泊施設を日本にも誕生させたいという願いも、間違いなくその延長線上にある。
しかし、会社を立ち上げ、店舗が増え、人が増えれば、それは間違いなく組織である。気がつけば、標準化の推進とかマニュアルの作成とか、組織を維持強化することが仕事の中心になっている。
人一倍「個人の自由」に執着している人間が、経営者としては社員ひとりひとりをルールに従わせようとしているわけだ。

Mくんは、半年間、ひとりで日本縦断の旅を続けているらしい。幸せな出会いがあり、屈託の無い交歓もあるに違いない。
しかし、その先にどんな世界が生まれるのか、私にはよくわからない。

個人の自由と組織の力、ほんとうに難しい永遠のパラドックスである。
西山さんの言葉から得たヒントをもとに、今も考え続けている。


 

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